「プログラミング、やってみたい」

ある日、子どもからそう言われたらどうしますか?

親がプログラミングを教えられるとは限りません。
近くに教室があるとも限らない。習い事を増やせば、当然お金もかかります。

でも今は、無料のChatGPTでも、その日のうちに始められます。

プログラムが動かなければエラーを聞く。
数学が分からなければ、途中から説明してもらう。
英語を話してみたければ、会話相手になってもらう。

ChatGPTの無料版でも基本的なチャット機能が使え、学習モードも無料を含む各プランで利用できます。

便利なのは分かる。

でも、親として気になることもあります。

子どものChatGPT利用を心配する保護者

無料のChatGPTで、子どもの勉強にどこまで使えるんでしょう?

子どものChatGPT利用を心配する保護者

何でも答えを聞くようになって、自分で考えなくならない?

子どものChatGPT利用を心配する保護者

そもそも私がAIに詳しくないのに、ちゃんと見守れるのかな……

どれも、子どもにChatGPTを使わせるなら気になるところです。

順番に見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 無料のChatGPTを子どもの学習にどこまで使えるのか
  • 親が教えられない分野でも、子どもの「やってみたい」を広げる方法
  • 答えを丸ごともらう使い方にしないための聞き方
  • AIの答えをそのまま信じないために身につけたい習慣
  • AIに詳しくない親でもできる、子どもへの声かけ

「やってみたい」のその日に、無料で始められる

まず、最初の疑問。

「無料のChatGPTで、どこまでできるの?」
かなりいろいろ試せます。

たとえば、子どもがScratchやPythonを触っていて、エラーが出たとします。

親が画面を見ても、
「英語と記号ばっかりで、何が間違っているのか分からない……」

そんなこともあります。

ChatGPTなら、エラーの内容を見せて、

「完成したコードはまだ書かないで。最初に確認する場所だけ教えて」

と聞けます。

数学なら、

「答えは言わず、最初のヒントだけください」

英語なら、

「中学2年生くらいの英語で会話してください。間違えたところは最後に教えて」

こんな頼み方もできます。

しかもChatGPTには学習モードがあります。

最初から答えを出すだけではなく、質問を返したり、順番に考え方を説明したり、理解できているか確認したりしながら進められる機能です。

新しい習い事を始めるとなれば、

「続くかな?」
「本当に好きなのかな?」
と迷うこともあります。

ChatGPTなら、まず家で触ってみる。

プログラミングを少しやってみる。
英語で話してみる。
学校で習った内容を、もう一度説明してもらう。

お金を払って習い始める前に、「もっとやってみたい」が続くか試せる。

ここは、親にとっても使いやすいところです。

最初から高い教材や新しい習い事を用意しなくても、まず無料で試せます。
子どもの興味がどこへ向くのか、一緒に見てみるのもいいですね。

子どものChatGPT利用を説明するMiki AI講師
Miki@AI講師

親が教えられないところで、学びが止まりにくくなった

子どもの「やってみたい」は、親が得意なことだけとは限りません。

プログラミングが好きになるかもしれない。
宇宙について調べ始めるかもしれない。
学校でまだ習っていない数学に興味を持つこともあります。

そんなとき、毎回答えられる親になるのは無理があります。

以前なら、
「次の授業で先生に聞いてみよう」
「お母さんには分からないから、今度調べよう」
で一度止まっていた場面でも、今は子ども自身が質問できます。

分からなければ、
「もっと簡単に」と聞き直す。

まだ難しければ、
「小学生でも分かる例にして」と頼む。

それでも分からなければ、
「別の説明をして」と、もう一度聞く。

人には何度も聞きづらい子でも、AI相手なら気にせず聞き直せます。
地域によっては、プログラミング教室や専門的な塾が近くにないこともあります。
送迎の時間が取れない家庭もあるでしょう。
AIが先生や塾を全部置き換えるわけではありません。

ただ、住んでいる場所や親の得意不得意で、「興味はあるけど学べない」と諦める場面は減らせます。

子どもがプログラミングでつまずいたときのAIの使い方は、子どもがプログラミングでつまずいても大丈夫|AI時代は作りながら学ぶが正解でも紹介しています。

文部科学省も、学校で生成AIを一律に遠ざけるのではなく、情報活用能力を育てながら適切に使う方向を示しています。

子どもたちが大人になる頃には、AIを使うこと自体が、今のスマートフォンのように普通になっているかもしれません。

だから早いうちから、
「困ったらAIに聞いてみる」だけで終わらず、

「聞いた答えを、自分でどう扱うか」まで経験しておく価値があります。

「何でも答えを聞きそう」が心配なら、質問の仕方を変える

次は、2つ目の疑問です。

「ChatGPTが何でも答えてくれるなら、自分で考えなくならない?」

ここは使い方でかなり変わります。

たとえば算数の宿題。

子どもが分からない問題を写真に撮って、

「答えを教えて」

と送れば、答えが返ってくることがあります。

そこで終われば、確かに勉強にはなりにくい。

同じ問題でも、

「答えはまだ言わないで。最初に考えるところを教えて」

と聞いてみる。

途中まで解いたなら、

「ここまで自分でやりました。間違っている場所だけ教えて」

でもいい。

プログラミングなら、

「完成コードを書いて」

より、

「エラーの原因になりそうな場所を一つずつ確認したい」

と頼む。

英作文なら、

「正しい英文に書き直して」

ではなく、

「間違っているところを教えて。自分で直してみたい」

と聞いてみる。

同じChatGPTでも、質問の仕方で子どもが考える時間は変わります。

学習モードも、こうした「一緒に考える」使い方をしやすくする機能です。

ただし、学習モードでも直接答えが表示される場合があります。

そんなときは、

「答えはまだ言わないで」
「ヒントを一つずつください」
「私に質問しながら進めて」と追加で伝えれば大丈夫です。

OpenAIも、学習モードで直接回答が出た場合には、ヒントや一問ずつの質問を頼めると案内しています。

家庭で学習モードを使う具体的な方法は、ChatGPT学習モードの使い方|子どもが宿題を丸写ししない5つのコツで詳しく紹介しています。

『答えを教えて』を禁止するより、『まずヒントを聞いてみよう』と使い方を教える方が、子ども自身も覚えやすいですよ。

子どものChatGPT利用を説明するMiki AI講師
Miki@AI講師

ChatGPTを閉じたあとに、子どもの言葉が残っているか

AIを使ったあと、簡単にできる確認があります。

子どもに、
「結局、何が分かったの?」と聞いてみてください。

「ChatGPTがこう言ってた」だけなら、まだAIの答えを持っているだけかもしれません。

でも、

「最初はここを間違えていて、こう直した」
「この公式を使う理由が分かった」
「エラーはこの部分が原因だった」
と自分の言葉で話せるなら、AIとのやり取りが子どもの中に残っています。

さらに、

「それ、本当に合ってる?」

と聞いてみる。

教科書を見る。

公式サイトを探す。

先生にも聞いてみる。

そんな行動が出てくれば、AIをそのまま信じているわけでもありません。

子どもに覚えてほしいことは、意外とシンプルです。

  • 分からなければ何度聞いてもいい
  • ChatGPTも間違えることがある
  • 大事なことはほかでも確認する
  • 分かったことを自分の言葉で説明してみる

操作方法は、これから何度も変わるでしょう。

でも、この4つならAIが変わっても使えます。

AIに詳しくない親でも、できることはある

最後は、3つ目の疑問です。

「私がAIをよく分かっていないのに、ちゃんと見守れる?」

大丈夫です。

子どもより先にChatGPTのすべてを覚える必要はありません。
親がプログラミングを教えられなくても、

「今日は何を作ってるの?」
と聞けます。

数学の答えが分からなくても、

「どこが分からなくてChatGPTに聞いたの?」
と聞けます。

AIの回答が正しいか判断できなくても、

「教科書にも同じことが書いてある?」
と一緒に確認できます。

さらに、

「お母さんにも分かるように教えて」
と子どもへ頼んでみる。

説明できれば、本人もかなり理解しています。

途中で説明できなくなれば、

「あれ?ここはまだ分かってないかも」
と本人も気づきます。

親が先生にならなくても、子どもの学びに関われます。

子どもの方がAIに詳しくなっても大丈夫です。
『それ、どうやったの?』と教えてもらうのも、立派な見守り方です。

子どものChatGPT利用を説明するMiki AI講師
Miki@AI講師

OpenAIには、10代のアカウントと保護者のアカウントを連携するペアレンタルコントロールもあります。

利用する時間帯や学習時間など、一部の設定を管理できます。保護者が子どもの会話内容を読む機能ではありません。

機能について全部知っておくより、親子でAIの話ができる方が、日々の変化には対応しやすいでしょう。

家庭で最初に決めるなら、3つくらいでいい

無料ですぐ使えるからこそ、使い始める前に話しておきたいこともあります。

個人情報は簡単に入力しない

名前、住所、学校名、電話番号、顔写真など、個人が特定できる情報は安易に入力しない。
AIだけではなく、インターネットを使うときの基本として伝えておきたい内容です。

学校の課題では、学校のルールを確認する

AIを使ってよい課題もあれば、使わないよう指示される課題もあります。
「ChatGPTができるから使う」ではなく、学校の決まりを確認する習慣も必要です。

迷ったら、一人で進めない

変な回答が出た。
怖い内容が表示された。
お金を払う画面が出た。
作品や写真をインターネットへ公開したい。

そんなときは、一度大人へ相談する。

最初から細かな約束を20個作る必要はありません。

年齢や使い方に合わせて、あとから増やしたり変えたりすれば十分です。

まとめ|子どもの「やってみたい」を、その日に始められる

プログラミングをやってみたい。

英語を話してみたい。

学校で分からなかった問題を、もう一度聞いてみたい。

以前なら、

「教えてくれる人を探そう」
「教室を調べよう」
「今度先生に聞こう」
となっていた場面で、今はChatGPTを開いてその日に試せます。

しかも、無料から始められます。

子どもが興味を持った瞬間を、そのまま学びにつなげやすくなりました。

もちろん、ChatGPTが何でも正しく教えてくれるわけではありません。

だから家庭では、

「どこが分からなかった?」
「何が分かった?」
「本当に合ってる?」

そんな会話をしてみてください。

親がすべて教えられなくても、子どもが自分で学ぶ力は育てられます。

AIが身近になる時代だからこそ、子どもの「やってみたい」をどこまで広げられるのか。

親子で一緒に試してみる価値はあると思います。

子どもと一緒にChatGPTを試してみたい方へ

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「子どもの学習にどう使えばよい?」「使わせる前に、まず自分で触ってみたい」という疑問を、実際の画面を見ながら一緒に整理します。